戻りのオレンジロード

 

7月29日、いきなりオレンジロードのピンチ!何でピンチなのかというと、ロードの位置が中海センターライン(八尋鼻と萱島のちょうど真ん中地点)から外れてきているからである。基本、八尋鼻と萱島の間でありさえすれば途中に光筋を遮るものはないわけだから「オレンジロード」は成立するのであるが、一度真ん中で見てしまうと、もうその「真正な」オレンジロード以外は違うような気がしてしまうのだ。

4月のオレンジロードは、日が経つにつれてだんだん右方向に移動するので、基準日を超えてから少しずつ太陽の位置が高くなりつつも1週間くらいは一応真ん中のオレンジロードが見られたのであるが、現在の「戻りのオレンジロード」は、基準日を過ぎるとどんどん左方向にシフトしていって、島根半島より低い位置でないと真ん中に寄せられない状態になるのだ。つまり「真正な」オレンジロードは基準日前でないと見られないので、もはや手遅れというわけである。

このことに今気付くとは何とも迂闊。そのせいか、オレンジロードが逆エクスクラメーションマークのようにも見える。しかしながらそこで自分を責めたりはしない。いい塩梅にほんのりピンク大山とか、島根半島の向こうには夕霞隠岐の島などを見ることができたではないか。登城することに意義があるのだ。「真正な」オレンジロード幻想を抱きながらえっさえっさと上ってきた自分を、むしろ褒めてやりたいくらいなのかどうか…。

[  Y.OKA ]